Q:勉強したのに話せない、ってどうして起きてしまうんでしょう?
「じつは僕も文字のオーバースタディ状態、”勉強したのに話せない”を経験した1人なんです」
Q:え?そうなんですか?
「あ、日本語じゃなくて、英語だったんですけど、しっかり勉強してたのにいざイギリスへ行って大ショックをうけたんです」
Q: イギリスで大ショック??
「2003年だったかな?父親の仕事の関係で、イギリスに家族と住んでいた頃があったんです。といっても僕は大学生だったので2カ月ちょっとだけ行きました。まあ、行く前まで英語には自信があったんですよ。中学校から勉強しはじめて大学入試も英語で受けましたし、自分で言うのもなんですけど結構成績もよかったんです。だからイギリスに着いて、近くの語学学校でレベル分けテストを受けて、アドバンスクラスの1つ前のレベル4のクラスに入れました」
Q:どんなテストだったんですか?
「普通に文法の筆記試験でしたね。その日一緒にテスト受けたイタリア人は、1枚目のテスト用紙でレベル1に入ってました。ぼくは1枚、2枚、、5枚目までテストして、レベル4のクラスへと言われました。なのである程度の知識はあったんだと思います」
Q:どんなクラスでした?
「いろんな国の人がいましたね。トルコ人、スイス人、中国人、サウジアラビア、それと半年前に渡英していたぼくのお兄さん(笑)。内容は、先生の言ってることも分かるし、文法的な内容もだいたい知ってました。宿題もちゃんとできてました。まあこんなもんかなって思ってました。でも1カ月すぎたくらいだったかな。昼食時間にレベル1のクラスの人たちとご飯を食べる機会があったんです。」
Q:それはたまたま?
「はい。僕はお兄さんともう1人の韓国人といました。たまたま食堂であの入学の時に一緒にテスト受けたイタリア人のいるレベル1クラスの子たちと席が一緒になったんです。そこで、衝撃を受けたんですよ。すっごい文法は簡単な英語でしたけど、レベル1クラスの子たちが英語を話しまくるんです。ずーっと話してるんです。こっちは何言っているか、当然わかりますよ。でもふっと質問されたとき、同じリズムで返事しようって思ったのに、口から英語が出てこなかったんです。あのレベル1のイタリアの子は、何も気にせず、笑いながら簡単な英語でいろんな話しをしてました。僕はもっとすごい言い回しだって習ったのにひとつも言えなかった。もうショックでしたね。あれ?勉強したのに、はなせないじゃんって。」
Q:しゅん先生のお兄さんも一緒だったけどどうでした?
「僕より半年前に来ていたこともあって、僕よりも少しは話してはいました。でも、あ~え~ん~~とか考えながら、話している感じでしたね。それをみながら食堂で僕は、『いまの勉強法は何かが間違ってる』って思いました。だってレベル4の人たちが圧倒的にレベル1の人たちの会話力に勝てなかったんですから」
Q:そのあとの授業、大丈夫でしたか?
「これ意味あるのかなって思いながらレベル4の授業受けてました。むずかしい単語・言い回し、丁寧な表現。たしかに正式な英語だったと思います。でも日常会話でめったに聞かない・使わないものばかりだと気づき始めたんです。あれ?ふだん話している英語はいつ習えばよかったんだろう、って悩みました」
Q:結局、英語は諦めたんですか?
「いえ、あきらめませんでした。そのショックから残りの1カ月くらいはこれでいいんだろうか?話す勉強が必要なんじゃないか?ともやもや考えながら過ごしました。そうこうしているうちにイギリスから帰国することになりました。帰ってきて、自分で本当にそうなのかたしかめるために、釜山で1人で英語を勉強しなおしたんですよ。まずはネイティヴが話している英語を楽しく勉強したかった。それで色々調べて、アメリカのコメディドラマ『フレンズ』を購入しました。男女6人の友達の話なんですが20分くらいで1話が観れるし、まじめじゃない話も多くて僕にピッタリでした。さいしょは全部聞き取れないし、字幕付きで楽しくみました。僕がイギリスで勉強した英語とまったくちがいました。アメリカ英語らしい発想におどろきましたね。何度も何度も聞いて、自分で話すマネしました。それでやっぱり話したいなら、話すトレーニングが必要なんだともやもやが吹っ切れました。」
Q:日本語はどのように?
「ちょっと英語とはちがって基礎文法もなくてゼロから始めたわけですが、1カ月後にはたくさん話していたレベル1のイタリア人のように、学びたかったんです。もう勉強したのに話せないっていう失敗はしたくなかったんです」
―つづく
~第3回~『日本語をどのように勉強していったか』についてです
なんだか!分かる気がします。
私も韓国語教室で基礎は、学んで来ました。書いて満足していて結局話せないことに気付きました。step1を終えて韓国語を話すのが楽しくなりました。フレーズが頭に残っていて口から韓国語が出て来ます。
まだまだですが、楽しく学べて一生懸命(真似)して少しずつ自分の物にしていきたいです。